WT-1802 WT-1804 修理記
2019.01.31・・・02.15加筆
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ハム雑音が入る(4年くらい前)
1.イベントでの準備中に静かな環境ではWT−1804にハム雑音が入ることが判った。
2.終了後の確認で、原因は不明だが、経年変化による、電源側コンデンサの容量抜けなどが考えられた。
3.具体的な不良パーツは特定できなかった。3端子電源では元々、リップルリジェクションは低かったのかも知れない。
4.自分だったら723ベースの電源としたかもしれない。
5.対応として、原因となっているブロックに対して部分的に12VDCを供給し、一応効果が見られた。
  供給はDCジャックを取り付けしてACアダプタ(秋月電子スイッチング)で電源供給した。
  ただし、正規の電源コード以外にACアダプターが必要となり、イベント設営時に余計な時間を要した。
6.WT−1802もハム音が入るようになり、対応済のWT−1804にも入るようになった。

 



今回の対応(2019.01)
1.筐体内のドロッパ電源をそのままにして、トランスの代わりにスイッチング電源に取り換える試行を計画した。
2.改造前の状態で、一次側にパワーメーターを入れて消費電力を測ったら5Wくらいであった。
3.千石電商の本店2階に置いているボードの中で、我が富山県産のコーセル製が置き換えスペース的に対応できると考えた。
4.接続用のコネクターも同じ売り場においてあり、売り場の店員がてきぱきと教えてくれた。
   ・・・この階の売り場の店員は商品知識が十分で販売品について熟知している。(ちなみに女性店員であった)
   ・・・小生は地方にいるので、追加購入の場合は通販(千石電商またはモノタロウ)で入手しています。
5.電源トランスを撤去して、そのスペースにスイッチング電源ボードを設置した。
6.ドロッパ電源の最初のブリッジを撤去して、基板上の元のパターンを利用して12Vをつないだ。
7.マザー基板上の5V供給のブリッジも撤去してここにも既存パターンから同様にDC12Vをつないだ。
8.後段の元々あった、ドロッパ(3端子)をそのまま使用し、所定の電圧に落としている。

 

本日の修理結果(2019.01.04)
9.早速取り換えて電源スイッチを入れたが窓が点滅するのみで電源が入らない。
10.元の回路に入っていた10000μFの平滑コンデンサがいくら何でも大きすぎた。小さい1000μFに取り換えたら解決した。

おさらい
1.電源ラインの大きなコンデンサ2個を1000μFくらいのものに取り換えた。
2.電源側から入るリップル音は聞けない程度に小さくなった。
3.4台(WT−1802 WT-1804 各2台 計4台をすべてを10.8Wのタイプのボードに取り換えた。
4.スイッチング電源の発熱(温度上昇)は全く感じられない。

余計なお世話(2019.02.16 追記)
1.事故の無いよう、以下気を付けてください。すべて、自己責任でお願いします。
2.電源トランスから2次側交流、2系統が出ていますが、これを取替後のスイッチングレギュレーターにて直流1系統(12V)に変更しています。
3.プリント基板上で交流が流れ、ブリッジ整流器まで行っていたプリントラインには、12V直流が2系統、流れることになります。
4.2系統のブリッジ整流器を撤去した後は、ブリッジのプラス側には+12V、マイナス側には0Vを接続(入口のコネクターで)をつなぎます。
5.ブリッジ撤去後の入力交流側をそれぞれ、直流の+側と0V側にジャンパー線でつなぎます。(ここでミスると大事となる)
6.プラスと0V側を逆につなぐと、多分一瞬で半導体が破壊され、再生不能のジャンクゴミとなる可能性があります。・・・自己責任でお願いします。
7.ブリッジ以降に設定されていたドロッパ3端子電源はそのまま、撤去しないで使用することになります。
8.当たり前ですが、現時点でメーカーでの修理、相談など一切、不可となります。
  (メーカーに相談すると注意されます。・・・ただし、やっていることは違法ではありません。)