大野建築設計事務所

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アーカイブ3

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2011年9月2日(金)

JIA北陸支部富山地域会主催で8月16日(火)~19日(金)の4日間、「伊丹潤建築探訪の旅」と称して、韓国/済州島へ行ってきました。

行くきっかけは、昨年の秋に伊丹先生に富山でご講演をお願いした際に、先生の設計された建物を韓国まで見に行こうと盛りあがり、実現しました。しかし、残念なことに先生は今年の6月にお亡くなりになられました。予定では、先生に建物の案内をお願いしようと考えておりましたが、娘さんが韓国のソウル事務所で所長として活動しておられるとのことで、アトリエ訪問をツアーに盛込み行ってきました。4日間はまずまずの天候で少し暑かったですが最高の旅になりました。初日、ソウル市内で先生の設計された建物を見学し、その後アトリエへ行きました。娘さんの心温かいもてなしでゆっくり見学させていただきました。アトリエは先生の独創的な作風が生み出されるフンイキのつくりに思え、個人的にとても印象深いものでした。2日目はソウル近郊の建築を見学し、その後済州島に渡り、一連の美術館(石・水・風)を見学してきました。内部は全て見学することができ、伊丹建築を存分に満喫することが出来ました。宿泊は先生の設計されたポドホテルで、窓越しから海が見えるゆったりと過ごせる最高のホテルでした。
3日目は済州島内を観光見学し、その後ソウルへ戻ってソウル近郊の建築を見学して市内で宿泊し、4日目に日本へ戻りました。今回の伊丹建築探訪の旅で、改めて自然と建物の関係や素材の使い方など、大切なことを教えられたように思います。先生はもういらっしゃいませんが、心から感謝しております。

2011年5月25日(日)

JIA北陸支部大会の2日目、福井地域会の案内で福井藩主松平家の別邸を見学させていただきました。江戸時代は御泉水屋敷と称され、平成5年に復元、数奇屋風建築や回遊式林泉庭園をそなえる江戸時代中期を代表する名園の一つとのことです。

この日は晴天に恵まれ暖かく、散策に最適の日になりました。中でも御月見ノ間でお茶をいただきましたが、数奇屋建築が持つ独特の細い骨組みは心地よく、ゆったりとしたひと時を過ごすことができました。

2011年2月25日(金)、26日(土)

JIA北陸支部富山地域会で2日間に渡り、環境建築見学を開催しました。初日は「積水ハウスSDラボ」と「七沢希望の丘初等学校」、そして2日目は「大東文化大学」と「木造ドミノ住宅」と「立川市役所」の見学です。JIA建築環境行動ラボ代表の中村勉先生には2日間に渡り同行して頂きました。

ことしは年明けから大変な大雪で心配してましたが、この時期にはもうすっかり融け大変暖かい日になりました。
初日の「積水ハウスのサスティナブルラボラトリー(実験棟)」は、地球環境にやさしい家づくりをテーマに設計され、国産木材を使ったり地下水利用エアコンを利用するなど、あらゆる所に工夫がなされてました。「七沢希望の丘初等学校」(写真上)は中村勉先生の設計で、木立の中に同化するようように建ち、地元産の木材やチップバイオマスエネルギー、ホットチューブによる地中熱を利用するなどまさしく低カーボンを目指す建築でした。
2日目の「大東文化大学」(写真下)は、これも中村勉先生の設計でコンセプトとして「人と環境にやさしい都市型キャンパスの創造」を立てられ、低層の建物で自然の空気や熱の流れをとても大切にしている建物でした。「木造ドミノ住宅」は合理的な建物で特に構造に配慮されたものでした。「立川市役所」は野沢正光建築工房・山下設計の設計で市民とのワークショップを何度も重ね造られた建物で屋上が緑化された広場になっており、プレストレストコンクリートを利用した低層で大空間を構成しているものでした。
昨年の連続環境講座と今回の環境建築見学会は私にとって環境建築を考える本当の良いスタートとなりました。

2010年11月27日(土)

JIA北陸支部富山地域会で建築家の伊丹潤氏を招き、講演会「伝統と現代」を開催しました。(会場:北陸電力本店ビル大ホール)

会場には約120名の参加があり、氏の造形色強い一連の建築作品に耳を傾けていました。自然の中に建つ「風の美術館」や「石の美術館」は美術品と建築が一体となり、訪れる人に深い感動を与える空間を作り出しているものと思いました。
現在も手描きにこだわる氏は「コンピュータでは新しい造形はうまれない」と言い切り、「建築家こそ長生きしなければ良いものは造れない」と建築を志すも人に強いメッセージを送ってくれてました。

2010年10月19・20日

福知山と舞鶴ぶらり旅。(スタッフが書きます)

2連休をいただいて、友人を訪ねました。会うの何年ぶりかな・・・
朝5時出発のはずが寝坊して朝6時出発。高速道路は石川辺りでどしゃぶり。無事に着くかなと思いながらも110キロ走行。前日フロントガラスにアメンボ(カー用品店でチェックしてね)を塗ったのでワイパーいらず!ワイパーは極力動かしたくない私、車内の音楽がかき消されちゃいますからね。前日CDを購入し開封せず、翌朝アクセル踏込みと同時にお披露目♪そう、DJKOMORIさんのCDです。KOMORIさんファン暦12年です。10時、予定より少し(本当はすごく)早く舞鶴に入りました。というわけで、赤煉瓦倉庫行ってきましたー(写真上から1・2枚)。レンガは好きだけど、時間が時間なだけに博物館内は人一人見当たらなくシーンとしていて、3歩進んで1度振り返る。の繰り返しでした。ビビリでごめんなさい。
福知山(舞鶴から福知山は下道で40分ほど)に到着。カーナビがないのでカンと地図を頼りに走るのですがなかなか友人宅に着かない。けど何故か会うまでは電話をかけたくない、会ってから声を聞きたいという気持ちが強く必死に頑張ったのですが、、、ここまで引っ張っておいてなんですが、電話かけちゃいました(笑)車の中から遠目に見えてきた友人、あれ?全然変わってない?8年ぶりだぞ~。お互い無口でニヤニヤしながら車を誘導してもらいドアを開けて「久しぶりー!!」。やっぱり変わってました、垂れ目になってました、ムフフ。大きな敷地に大きな家、広く長い廊下。2人でお茶を飲みながらのんびり。久しぶりに会ってあれをしなきゃこれをしなきゃと慌しいのが苦手で、いつもーな感じが一番!夕食に会席をごちそうになりました。友人は貝系が苦手とのことで、私のお腹へ貝2人前~幸せいっぱいです。本名バラしますが、友人は奈智(なち)といいます。響きがよく素敵だなと出合った時から感じていました。お腹もいっぱいになったところで奈智のお母さんとご対面!迫力満点です!!「あのーママさんバレーとかしてます?それと奈智て名前の由来は?」とそのまま質問しちゃいました。私の質問1行に対してお母さんの返事15行ぐらい、とても書ききれません。にしてもカッコイイ母でした。お土産も沢山いただいて、宿も予約もしていただきありがとうございました。すぐまた遊びに行きます。そして富山でもお待ちしております。
今日の事を振り返りながら宿の大浴場でのんびり。この大浴場が感動モノで、週に一度は必ず温泉に行く程の温泉好きな私ですが、ここまで素敵なお風呂に入ったことがありません。中途半端感がなく高級だけどユニークなお風呂でした。消灯。翌朝6時に目が覚めて朝風呂一番乗り、みなさんすきっ腹に長湯は注意ですよー。朝食取りながら昼食の段取り。お昼はラーメン、舞鶴にある一丁のラーメンは一番のオススメです。万能ねぎとキムチは食べ放題。とんこくラーメンに(とんこつではありません、とんこくです)たっぷりのネギ、あつあつ玄米の上にキムチを乗せて食べるのが主流です。女一人ひたすらラーメンをすする。隣の席にいた小さな男の子、私を見て口がポカ~ンと開いてました。昔は何倍でも入りましたが、そろそろ30歳になる胃袋には1杯で充分かな。ごちそうさまでした。
数珠繋ぎになっている渋滞にミーハーに続く私。角を左折しすぐに止められました。そこは海上自衛隊の船着き場。もちろん私は流れにただ身を任せたただの部外者・・・。とりあえず、こんにちはと挨拶して相手の出方を待ちました。「お疲れ様ですっ。」と返され誘導されるがままに車を前進。おっきな船が5隻ほど停泊していて大勢の人がカメラを向けていました。その光景を見てとりあえずひと安心、一般公開の日みたいです!いつも思うのですが船に近づくと塗装の匂いがプーンとします。何回塗り重ねてるのかな?。造船の設計士さんに出会ったことがないけれど、熱い人に違いない。じ~んと伝わってきますよ!(写真上から3・4枚)この後帰宅まで笑いありトラブルありのハラハラでしたが、各地で人と触れ合い富山の情報をしっかり発信してまいりました。時間を作って次は南方面を攻めたいと思います。長すぎる旅話ですみません。次回は短くまとめます。

2010年7月8日(木)

JIA北陸支部開催の中国大連交流VOL、3/大連・瀋陽・旅順ツアーに参加しました。

7/3(土)~7/7(水)まで中国の東北にあたる大連・瀋陽・旅順を旅してきました。中国へは初めてのことで思ってた国とはまったく違い、都市の開発がとても早いスピードで行われていました。聞くところによると人口は、大連が620万人、瀋陽が740万人で年々周辺地域から人々が集まり、エンドレスで大都市化しているとのことでした。建物は20~30階建ての超高層ビルが多く立ち並び、現在も都市のあらゆるところに建設中の建物が見受けられ、日本のバブル期でも比較できないほどの建設ラッシュでした。
最終日には大連の建築事務所との交流会が催され、現地の人々のとても温かい歓迎を受けました。今回の旅で感じたことは、今後、日本はまちがいなく欧米の流れからアジア諸国に移り変わるものと思いました。

2010年6月19日(土)

JIA北陸支部福井地域会主催の建築ウォッチングが開催されました。リトリート雅楽倶(ホテル、茶室)、飛騨古川のまちなみ(瀬戸川と白壁土蔵、伝統的な町屋群)、飛騨市文化交流センター、飛騨市図書館・飛騨市役所西庁舎などです。

梅雨の真只中、一日中雨の天気予報でしたが、幸い朝から良天に恵まれ、楽しい一日を送ることができました。初めに内藤廣氏設計のリトリート雅楽倶の見学に行きました。氏の個性的なデザインが表現され1Fロビーから見える神通川はとても感動的でした。その後、飛騨古川に行き水野一郎氏設計の飛騨市文化交流センター、飛騨市図書館・飛騨市役所西庁舎を見学しました。地元の木材を使ったり、太陽光パネルを使うなどして環境にやさしい建築づくりがなされてました。途中、飛騨古川のまちなみの散策は数年ぶりでとても心和むひとときを過ごすことが出来ました。

2010年5月17日(月)

大阪城公園内にある遠藤秀平氏の一連の作品の一つ「大阪城レストハウス」を見学してきました。コルゲート鋼板の屋根を3本の束状になった柱で支える構造の建物です。

大阪に行く用事があったので少し時間をとり、大阪城公園内の遠藤秀平氏の作品を見てきました。美しい二の丸の南外堀に面して建物が立っています。屋根のコルゲート鋼板は一見重く感じられる素材ですが、緩やかな曲線と薄い材厚でさほど違和感を感じませんでした。正面は壁が多いが外堀面は連続した大きなガラスが入っていて景色を広範囲に見ることが出来るようになっていました。ここから100mくらい離れたところに同氏の設計した公衆トイレがあります。ここにもコルゲート鋼板が使われていて、連続した2つの建物は景色に透け込んでいるように思えました。


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